~広域モニタリングの結果を踏まえて~
環境省国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター
1. オニヒトデ個体数の推定
(この数値は、松田裕之教授(横浜国立大学大学院)の協力を得て算出しました。)
・ 平成15年度広域モニタリングの結果を基に石西礁湖のオニヒトデの生息数を推定。
・ 平成15年秋の石西礁湖全域でのオニヒトデの個体数は、95%信頼区間が21,000から218,000個体であり平均119,000個体である。
・ 平成16年度の広域モニタリングの結果によると、一年間で3,213個体を駆除したにもかかわらず、前年に比べて1.5倍に増えている。
・ 個体数×自然増加率の分だけ獲らないと、個体数増加を防ぐことはできない。それには、最も楽観的なシナリオで15,000個体、悲観的なシナリオでは113,700個体、駆除する必要がある。
・ 模式図を図1に示す。

2. 駆除効果の検証
・ オニヒトデの個体数は駆除で全体の個体数を減少させるレベルを超えている。
・ 一方、駆除を継続的に行っている海域においては、個体数の爆発的な増加、サンゴ被度の低下はともに見られず、効果はあった。
・ 限定的な範囲であれば、今後もサンゴ群集の保全は可能
3. 今後の対策
・ 現在の駆除海域が保全すべき海域であれば引き続き駆除を行うべきであるが、全体の増加を押さえる目的で行うのであれば効果はない。
・ 他に保全すべき海域があるのなら、予め定めておいてモニタリングを密にするなど状況の把握しておく必要がある。
・ ある程度の数の海域を候補とし、オニヒトデの発生状況に合わせ柔軟に対応するのが妥当。
・ 第4回連絡会議で保全すべきと提案された海域とサンゴ幼生の供給源として環境省が保全すべきと考える海域のうち、年間を通して保全活動を行うことができる海域を監視・駆除等対策が必要な海域として選定することとし、図2に示す。

