オニヒトデ対策について
オニヒトデはサンゴを食べる生き物としてよく知られており、一度大発生するとサンゴは食べつくされてしまいます。近年では沖縄本島や奄美諸島における大発生が記憶に新しいところです。
石西礁湖では1970年から1980年にかけて大発生し、一部の海域を除いてサンゴが食べつくされてしまいました。その後は、オニヒトデは減少し、サンゴは順調に回復してきました。
しかし、2001年の広域モニタリング調査で、前年までほとんど見られなかったオニヒトデが目立ち始め、2003年の広域モニタリング調査では明らかな増加傾向が確認されました。
サンゴ礁の海は多くの生き物たちが生息しており、生物多様性の保全上重要な生態系です。また、漁業と観光業を支えている石西礁湖のサンゴ礁は、地域経済に大きく寄与しています。
このため、環境省ではオニヒトデ簡易モニタリング調査を行い、オニヒトデの分布状況を確認するともに、八重山地区オニヒトデ対策連絡会議を開催し、地域の皆さんとの話し合いを通じて対策を行っています。
これまで、モニタリング調査によってオニヒトデ著しい増加が確認されている海域をオニヒトデの発生源としてとらえ、大発生を予防する観点からの駆除を実施し、これまでのところ明らかなサンゴ類の被度の低下は見られず、一定の成果があったと考えているところです。
しかしながら、モニタリング調査の結果確実に個体数は増えており、いつ爆発的な大発生になるか予断を許さない状況であり、仮に、石西礁湖全体で大発生が起こってしまった場合には、サンゴの供給源として、あるいは漁業や観光の場としてどうしても守りたいごく限られた場所を徹底的に守ることが最善だと考えられています。
このため、引き続きオニヒトデの状況を注意深く観察していく必要があり、魚業者やダイビング事業者など、日頃から海に関わっておられる皆さんの御協力が不可欠です。オニヒトデの情報をいつでもお寄せください。みなさんの御協力をお願いします。
